「アーキテクチャー」の英語の意味は「建築学」や「構造」
IT的に言うとコンピュータやシステムの構成要素などにおける、設計思想などを指す。


「情報アーキテクチャー」をざっくり概念として説明すると
コンテンツへの直感的な理解を可能にし、望む情報へのアクセスをより容易にするためのデザインのことをいう。

なぜ情報を整理する必要があるのか?

どこにあるか分からなければほしい情報に辿りつけないから。

ではどういうふうに情報を整理していくのかというと

>どんな情報を
>どんな順番で
>どう目立たせていくか

という情報デザインを行う。
本を例をあげて説明していく。

本の情報の並べ方

Amazonの場合

まず最初にカテゴリーがでてきて「お探し物はコミック?雑誌?実用書?」とでてきて
次にあなたのお買い物傾向、売上ランキングがでてきます。表示の仕方に注目すると、カテゴリーよりもあなたのお買い物傾向の方が大きく表示されています。

Amazonの特徴としてレコメンド機能があり、今までの買い物傾向から学習して私に向けたピンポイントな接客をしてくれます。
ここに大きな価値があります。

私の場合少年漫画ばかりですね。あと少し音楽雑誌。(SixTonesの本を予約するから)いろいろな本を買うけどAmazonでは中身を確認しなくても買うものを買う用に使っているという気付きを得ました。

書店の場合

入口にまず関心をひきつける為に人気のおすすめ本がPOP付きでおかれていて、入ってすぐのところに雑誌があります。雑誌のところでは人が大体立ち読みをしており、店内に入りやすい雰囲気になっています。
そして奥に進むとジャンル分けされており、それぞれのコーナーにまたおすすめ本があり、手書きのPOPなどが添えられています。

Amazonとの違いは多くの人に向けて作られているところです。そしてネットと違い無限に本があるわけではないですがいっぺんに入ってくる情報が多いので見つけやすいように陳列に強弱をつけています。(おすすめ本コーナーを作ったりなどの注目の集め方など)

図書館の場合

図書館での本の分類方法には日本十進分類法がとられています。(ちなみに海外ではデューイ十進法。これを元にアレンジして作ったのが日本十進分類法。大きな違いとして2類が日本では歴史なのに対して海外では宗教なところ)

本の背表紙にラベルが貼られていてその整数3桁の番号が分類番号になっています。そして番号ごとに並べられています。1桁目の番号で大きくジャンル分けされ、2桁目、3桁目で詳細に分類分けされています。

図書館は古い古い本から最新の本まで様々な本があり一つ一つの本に番号が割り振られ管理されていることで探しやすくなっています。

書店との違いは日本全国同じルールの元、本が管理・分類されているところです。なので違う土地に行っても見つけやすくなっています。

Amazonでも書店でも図書館でも目的があって、そのなかから求めているものを見つけるというところが共通しています。

情報アーキテクチャーは情報を整理してユーザーにわかりやすく伝える、または情報を伝えやすくするための表現技法です。

そして目的によって伝え方が異なり、Amazonや書店は売るためにアプローチをしていてそれがユーザーにしてもほしい情報が手に入るようになっています。図書館は統一されたシステムで並んでいるので目的に沿って探し出せます。

まとめると冒頭にも書かれていますが、情報アーキテクチャーは
コンテンツへの直感的な理解を可能にし、望む情報へのアクセスを容易にするためのデザインのことです。

情報アーキテクチャーの手法

基本的な部分

  • 情報の階層化
  • ラベリング・・・ラベルをはる
  • ナビゲーションシステム・・・どんな情報をどんなタイミングで提示するか。

UI的な部分

  • コンテンツへの直感的な理解
  • アクセスを容易にできるデザイン
  • 情報の構造化と分類を行うことで発見・管理をよりよくしていく

構造化・組織化・ラベリング

  • 構造化・・・情報を適切な大きさに分ける。(漫画の場合、作品単位)
  • 組織化・・・ジャンル分け、カテゴリー分け(漫画の場合、少年/少女/青年や、恋愛/ホラー/スポーツ等。)
  • ラベリング・・・ひとつの作品に複数のタグ付け。(名探偵コナンなら推理漫画、少年漫画、恋愛漫画、アクション漫画等)

情報の発見

大事なのはみつけやすさ(ファインダビリティ)。
その為にはどういう風なことを考えればいいのか。

  • どんなユーザー?(年齢/行動)
  • どんなコンテンツ?(何が探す対象)
  • どんなコンテキスト?(文化/制約/背景)

情報の分類

LATCH法(ラッチ法)・・・「情報を分類・整理するための方法はこの5つしかない」(リチャード・ソール・ワーマン)

  1. Location(ロケーション)・・・地理・空間的な場所、位置
  2. Alphabet(アルファベット)・・・検索しやすいアルファベット、五十音順
  3. Time(タイム)・・・時系列
  4. Category(カテゴリー)・・・恣意的になりやすいジャンル分け
  5. Hierarchy(ハイラルキィー)・・・数、重要度、ランキング

分類があいまいになるとき

正確に分類できる

  • Alphabet
  • Time

曖昧になる

  • Category

分類が曖昧になることで起きるのが
こうもり問題。こうもりは哺乳類だけど羽がある。
カテゴリー分けをしているとぶち当たる問題。
絶対的解決策はないがこのカテゴリーにも当てはまるなというところに「AはBのコーナーにあります」と案内を置いておきカバーしたりする。
アルファベットや時系列順は確かに正確だが行きつきたい情報までにアクセスするのが大変だし類似の情報も得たいと考えたときはカテゴリー分けの方がいい場合がある。

曖昧な分類をカバーする方法として有名なのが
ラベリング。タグ付けすることで複数ある要素を補える。

問題点として言葉のゆらぎ(多様性)が発生する。
タグの名付けが難しい。
あいまいゆえに似た言葉がたくさんある。

情報を人間が理解する流れ

知覚と認知は違う。
書いておけば見つけてくれるわけではない。
見えているから認知できるとは限らない。

見えているのに届かない、情報が伝わらないとき

  • 情報過多
  • 一貫性の欠如・・・情報提示の方法が途中で変わってしまったらわからなくなる。
  • 文脈のずれ
  • 優先度の欠如・・・大枠で把握してから小さいものを把握。
  • 情報全体の難しさ・・・前提知識が足りないと受け取れない。脳に入ってこない。

伝わらないということを避けるために

どういうユーザーが、
どうゆう目的でみて、
何を伝えようとして、
背景としてどうゆうものがあるのか。

また、情報をデザインするときにそれが起きないようにするために必要となってくるのが
色彩
タイポグラフィ
レイアウトの知識である。

見た人を困らせずに必要な情報を受け取らせる考え方・技術が「情報アーキテクチャー」である。

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